「ロード・オブ・ザ・リング」は遠近法を多用していた

「ロード・オブ・ザ・リング」の圧倒的な世界観を作り上げる技術

最先端のCG技術で、圧倒的な世界観を作り上げることに成功した「ロード・オブ・ザ・リング」。
しかしこの世界観で重要なのは、CGだけではありませんでした。
実際のミニチュアセットや、特殊メイクなど。
とても古典的な特撮技術とミックスさせた世界観こそ、本作の素晴らしさだと言えるでしょう。

例えば背の低いホビットやドワーフと、背の高い人間やエルフ達を同じシーンに収めるにはどうすれば良いか…。
これはそのシーンに合わせて数々の方法を使い分けています。

「ロード・オブ・ザ・リング」は遠近法を多用していた

1つは遠近法を用いた方法です。

遠近法とは、近いものほど大きく、遠いものほど小さく見える目の錯覚を利用した方法です。
例えば、背の高いガンダルフをカメラの前。
背の低いフロドをカメラの奥に配置します。
たったこれだけのとても古典的な方法です。

しかし、セット中にある小道具の大きさや配置、更にはカメラワークなど。
緻密な計算と高い技術が必要とされる撮影方法だと言います。

そしてもう1つの代表例は、背の低い代役、背の高い代役を利用するということ。

ホビットが後ろ姿しか映らない、もしくは映ったとしても小さく見えるシーンでは背の低い俳優を代役として起用します。
逆にホビットの顔などアップで映るシーンでは大柄な俳優を起用します。

この場合は、ブルースクリーンを背景に後からCGで合成をします。
これらを踏まえて映画を見なおしてみると、また違った面白さや素晴らしいアイデアを楽しめるのではないでしょうか。